ROY草子 児童書
日々思ったことを書き記したり,本の紹介などをしたりしています。
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今年もあとわずか
2013-12-30 Mon 21:38
まったく更新できていないのですが…。

今年も残すところあとわずかとなりました。

今年は新美南吉生誕百周年でした。
前回書いた『ごんぎつね』の短歌を南吉記念館に送ったところ,
心温まるお返事を館長さんからいただくことができました。

また,本の感想も短歌や俳句(季語なしになりましたが…)にし,作者に送りました。
子どもたちは「短歌の方が感想が伝えやすい。俳句じゃ文字数が少なすぎる!」と言うようになりました。

自分の思いを31音という短い言葉でいかに相手に伝えるか。
言葉を吟味しなくてはできません。
子どもたちは,必死になって言葉を選び,考えて詠みました。
思った通りに伝わらなかった子もいましたが,
「そこまで考えずに詠んだのに,そんな風に思ってもらえてよかった。」
と感想を述べていました。

どんな作品にも言えることだと思いますが,作者には伝えたい思いがあるけれど,読み手は自分なりの読みをします。
それがあっているかどうかは,読み手にとってはどうでもよいのです。
作者の意図したところとは違う部分に感動することだってある。
また,読んだ時期,年齢によって登場人物のどの視点に寄り添うかも違ってくる。
同じ本でも,読む状況によって違う受け止め方を読者はします。
それも読書の楽しさかと思いました。


秋には,ふらりと明日香へ行ってきました。
本当は薬師寺の水煙を見るのが目的でした。
もちろん,最初に見てきましたよ!
でも,秋の明日香は初めてだったので,これまた楽しめました。
今年は春にも明日香へ行ったので,初めてすべての季節の明日香を満喫してこられました。
地図なしでも明日香村をまわれるようになりました!

では,皆様,よいお年を。

薬師寺水煙

甘樫丘から見た大和三山
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ごんぎつね 再び
2013-12-01 Sun 19:57
今年も「ごんぎつね」を読みました。
感想には3つの視点があり,「ごん」「兵十」「読み手」に分かれることを最初に確認しました。
最初は「かわいそう」という感想が多かったのですが,読み進めていくうちに「かわいそう」という読み手視点はいつのまにかなくなっていました。
それよりも,「ごんの気持ちが伝わってよかった」「ごんを撃ってしまった兵十は後悔しているはず」「早く気づけば友達になれていたかもしれない」といった感想が多くなりました。
また,「兵十にようやくわかってもらったのにお別れになってしまって,どちらも悲しんでいる」という意見も出ました。
最後に,一番心に残ったことを短歌にまとめ,互いに読み味わいました。同じように読み進めたのに,感じたことはさまざまであること,自分にはなかった視点で読んでいる子がいたこと,逆に同じ考えを持っている子がいたことなど,いろいろなことに気づいた子どもたち。短歌を通じて,ごんぎつねの世界を再度味わうことができました。
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『薔薇色プリンセス・レッスン』 山本瑤
2013-04-29 Mon 11:42
私は何者?私の居場所はどこ?

山本瑤の作品に出てくるヒロインは基本的に守ってもらうお姫様ではなく,自分で考え決断することのできる女の子。ちゃんと成長していくし,自分らしさを見つけていく。読んでいて気持ちがいいですね。
荻原規子『西の善き魔女』が好きな方には抵抗なく読めるかもしれません。

もったいなかったのは,タイトルが内容とあっていないところ。今どきのコバルト文庫は,こういうタイトルじゃないと読者を惹きつけられないのだろうか…。このタイトルでは,一定の読者層にしか読まれないかもしれません。
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『海の娘が生まれるところ』 山本瑤
2013-04-29 Mon 11:27
死んでしまった弟にもう一度会いたい!
私のせいで死んでしまった弟に…。

久しぶりにコバルト文庫を読みました。
コバルトを児童書の分類にしてよいのかどうか迷いましたが…これはYAでよいかなと思います。
『古事記』の世界観が使われているところが私好み。
荻原規子や倉本由布の神話世界をベースにした作品に通じるところがあるかなと思いました。
最近のコバルト文庫は読んでいませんが,このような作品があることにホッとしました。
ラストは,作者の方で2通り考えていたようですが,これしかないという終わり方だと思います。
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『魔女のシュークリーム』 岡田淳
2013-04-29 Mon 11:19
ダイスケが大好きなのはシュークリーム。もっと食べられたら…。
え!?百倍のシュークリームを食べてもいいの?

シュークリームを百倍食べてもいいと言われると…ちょっと胃もたれしそうですが,子どもだったら嬉しいと思うかも。
しかも,このシュークリームを食べるのは立派な人助け…ならぬ生き物助け。百倍食べねばならぬのです。
スイーツ好きな人だったら喜んで挑戦しそう。
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『ヘンダワネのタネの物語』 新藤悦子
2013-01-01 Tue 17:28
何かに夢中になるって「ヘン」なこと?人と違うのは「ヘン」なのかな?

絵を描くことが大好きな直。あまりに夢中になりすぎて,クラスの友達からは「ヘンな女子」と思われてしまいます。
両親がイラン人で日本育ちのアリ。サッカーが得意で,下級生にも人気があります。
2人は一見対照的です。でも,根本的には同じなのかもしれません。

直のように,自分の好きなことに夢中になり,周囲になじめずにいる子。
アリのように,外国籍だったり,いわゆるハーフだったりして,周囲から浮かないようにしようとする子。

私が受け持ってきた子たちのなかにも,直やアリのような子がたくさんいます。
毎年必ずいると言っても過言ではないと思います。
そもそも,姪達はドイツと日本のハーフです。両方の言語を使い分けて生活しています。
ドイツ育ちのせいか,本人は他の人と違うという感覚はあまりないようです。
相手が話す言語にあわせて,言葉を使い分けます。
国が違えば文化も違います。さまざまな国籍の人と知り合えれば,文化を知ることもできます。
また,周囲になじめなず,自分には友達がいないと思っている子もよくいます。
人間は互いに違って当然だと思います。双子だってそれぞれ個々の人格をもっているのだから。
何か特定のことが好きなのも個性。日本以外の国の文化をもっているのも個性。
自分の個性を大切にして,互いに交流することができたらいいなと思います。
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よいお年を
2012-12-31 Mon 15:44
今年も残りあとわずか。
4月から6年担任,研究主任,国語の研究発表と例年にない忙しさで,3つともまだ継続中です。

ブログの更新はほぼ停滞状態となりました。すみません。
今年は,ポップと帯紙作り,それから短歌を詠む活動を授業で行いました。
研究をしていくうちに,これらのどれもが子どもたちの読む力,表現する力を伸ばすことに繋がると考えたからです。

できあがったポップと帯紙は,本の作者に送りました。すでに,数名からお返事をいただいています。
子どもたちにとって,作者から直接もらった返事は宝物になります。
私自身,そうだったから。

お返事をくださった皆さん,暮れのお忙しい中ありがとうございました。
「年が明けてから送ります」とメールをくださった皆さん,お忙しいのにすみません。ありがとうございます。

今回,ポップや帯紙にはしていませんが,交流のある作家の皆さんの本は多くの子が手に取っています。
来年も子どもたちがたくさんの本と出会えるようにしたいと思います。

よいお年をお迎えください。
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『くりぃむパン』 濱野京子
2012-12-07 Fri 22:55
「先生、クリームパンってどこに売っていますか?」
「パン屋さんにあるでしょ?」
「そうじゃなくて、濱野京子さんの『くりぃむパン』っていう本です!超これいい話だから買いたいの!」
6年女子との朝の会話。
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『夜の小学校で』 岡田淳
2012-11-23 Fri 18:27
子どもより大人の方が「ああ,そうだったなあ。」と思える部分が多いかもしれない。1つ1つの物語は独立しているので,読者は興味をもった話だけ拾って読むこともできる。
すてきなのは,図書室の話。こんな図書室があったらいいのに…。私がその図書室に入ったら,ずっと出てこないかもしれない(笑)。
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ブックトーク「戦争」
2012-07-21 Sat 13:35
夏休み前のブックトークです。
・うみのしほ『折り鶴は世界にはばたいた』
・うみのしほ『おりづるの旅』
・『碑~広島二中1年生全滅の記録~』
・那須正幹『The End of the World』
・那須正幹『ねんどの神さま』
・那須正幹『屋根裏の遠い旅』
・寺島尚彦『さとうきび畑』
・長崎源之助『50年目の手紙』
・長崎源之助『汽笛』
・大川悦生『おかあさんの木』
・大野允子『夜のくすのき(かあさんのうた)』
・大野允子『夏服の少女たち』
・『おはなしのピースウォーク』

全部紹介するのは無理なので,9月からまた少しずつ紹介していくことにしました。
原爆に関心をもっている子が多かったため,そちらから入ったところ,時間がまったくたりない!でも,『ねんどの神さま』と『おりづるの旅』ははずしません。これは絶対紹介すると決めていたので。
『ねんどの神さま』は子どもが「え?これで終わり!?」とびっくり。「そんなラストでいいの?」という子がたくさんいました。原発事故と結びつけて「これって,今の政治家とやってること同じじゃない?」という子もいました。子どもは大人をよく見ています。
『ズッコケ』シリーズの那須さんと『となりのますだくん』シリーズの武田美穂さんの組み合わせの絵本『ねんどの神さま』は,そのシリーズからは想像できない重い内容です。もちろん,「それで終わっていいわけがない」と読み手が考えてくれなくては困るのですが。反語の物語です。
那須さんが描く戦争の物語は,どれも考えさせられます。『屋根裏の遠い旅』も,結末を知った子どもたちからは「……これで終わるの?」という声が上がりました。
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