ROY草子 『バッテリー』 あさのあつこ
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『バッテリー』 あさのあつこ
2006-01-04 Wed 20:28
ようやく全巻読み終わりました…。
実は,6巻を手に入れたのは1年前だったりする…。

正直,この作品は児童書として子どもが読むよりも,大人の方が楽しめてしまうような気がします。
夏に6年生が読書感想文で「友情」をテーマに書いていたのですが,この作品で,主人公を通して友情を語るのは無理があると思う…。

ラストは巧が主人公というよりは,海音寺や瑞垣の物語になってしまっていた感じがします。中盤は豪の物語だし…。
結局,巧はいつでも基本的に変わらない。周りが巧に翻弄され,その結果自分を見つめて変わっていくようです。

ラストシーンで天才対決になりますが,その結果は描かれていません。
あの展開ではどちらにも軍配はあげられない。2人を取り囲む人々にも。

自分はどうやっても巧の心情には寄り添えない。
むしろ,瑞垣や海音寺の方に共感を覚えます。
この2人のやりとりには,何となくかつての自分を思い出しました…(汗)。
それにしても,主人公にこれだけ寄り添えない作品というのもめずらしいと思います。
いろいろな意味でとんでもない作品です。
別窓 | 児童書 | コメント:4
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この記事のコメント
未読なんですが・・・
読んでいないのにコメントするのもアレですが・・・(汗)。

評論家の北上次郎氏は、「本の雑誌」中の書評で、
「児童文学なのに主人公が悪役」と書いていましたっけ(笑)。
もちろん作品を評価した上でのことです。

昨今の現代小説は、児童文学出身者が
大いに活躍しているので、
この分野から目が離せないと言う
北上次郎氏でございます。
2006-01-05 Thu 19:30 | URL | 瑞閏 #lp29RAY6[ 内容変更]
悪役(笑)
悪役ですか(笑)。
本人には悪意はひとっかけらもないので,悪役といえるかどうかは微妙ですが…。
でも,そう言いたくなる気持ちもわかりますねえ。
児童文学で書いていた方が一般書も書くというのはけっこう多くなってきたようです。その逆もありますが。
皆川博子はどちらが先だったのか…。伊藤たかみは一般書がスタートかな。
梨木香歩は児童書だと思います。佐藤多佳子も児童書かな。

でも,以前から海外の作家は児童書だけを書くわけではなく,一般書も書いていますよね。
『ナルニア』のC・S・ルイスも児童向けなのは『ナルニア』だけですし。

児童文学界では作品のボーダーレス化が20年近く前から言われるようになってきていましたが,作家のボーダーレス化もそれとは無関係ではないように思います。
2006-01-05 Thu 20:43 | URL | ROY #Uskr0pWs[ 内容変更]
皆川博子は
私にとってはミステリー作家ですが、
児童文学方面へも進出していたのですか。

児童文学≒ヤングアダルト≒青春小説ですから、
越境するのも簡単なことなのでしょうかね。

梨木香歩のファンタジーにも
どっぷりはまる昨今でございます(笑)。
2006-01-06 Fri 19:46 | URL | 瑞閏 #lp29RAY6[ 内容変更]
皆川博子
皆川博子は児童文学の方が先かもしれません。
1982年に『炎のように鳥のように』という児童文学を書いています。草壁皇子の物語ということで,わたしは古代史関連の本として紹介してしまいましたが。
それ以前にも一般書を出版しているので,正確なことはわかりません(汗)。
2006-01-06 Fri 20:30 | URL | ROY #Uskr0pWs[ 内容変更]
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