ROY草子 『フングリコングリ 図工室のおはなし会』 岡田淳
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『フングリコングリ 図工室のおはなし会』 岡田淳
2008-10-11 Sat 18:16
春から待ち続けていた本。
表題作の「フングリコングリ」は集団読書のテキストで読んでいましたが,その他の収録作は未読でした。
おそらく,短編であちこちの雑誌に発表していたものを1つの物語の流れになるように編集したのでしょうね。

ラストの「なんの話」の教頭先生と,図工室の先生の言葉がとても好き。
キーワードを言うヤモリも。
「でも,本当のことじゃないんでしょ」
この言葉は,今の職場でよく子どもたちが言います。
読み聞かせの後の言葉なのです。
お話を聞いて楽しんだはずなのに,そう言ってしまう子どもたち。
この子達にはどうやって読書の楽しみを感じさせたらよいのか…。
そんな子たちへのメッセージが,この話にはありました。
「話を聞いておもしろいと思ったら,それは自分の本当のことじゃないのかな。」
おもしろいと感じた自分の気持ちは本当のことなのです。

「自分がお話の中にいるとしたら,主役なのか脇役なのかどちらだと思う?」
教頭先生の回答は「自分の人生の主役であり,さらに他の人の人生の脇役でもある」

ただ不思議な物語を書くのではなく,こういうメッセージをはっきりと物語のなかに入れるようになったことは,岡田さんのなかでの大きな変化なのではないかと思います。
学校現場で子どもたちを見つめ,その変化を身近に知っているからこそ,このメッセージを言葉として入れなくてはならなかったのかもしれません。
これは,『人類やり直し装置』でも同じことを感じました。
それがよいのか悪いのか…。
ただ,わたし自身も子どもたちを見ていて,本の世界を自分なりに楽しむことができない子,自分自身の存在価値を見いだせない子が増えていると感じています。
そんな今の子どもたちに必要なメッセージがしっかりと込められている1冊です。
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