ROY草子 『天下無敵のお嬢さま!』 濱野京子
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『天下無敵のお嬢さま!』 濱野京子
2007-01-06 Sat 14:53
美少女で運動神経抜群で成績優秀。武術とバイオリンをたしなむわたくしを,人は「天下無敵のお嬢さま」と呼ぶのです。

私立の小学校がどうなのかは知りませんが,公立の小学校に通う子はこのお嬢さま,菜奈のようには話さない…と思います,たぶん。菜奈の話し方は,上品で本当に「お嬢さま」という感じです。最初から最後まで,この話し方は崩れません。私立の名門校に通う従妹の綾香の方が,少々砕けた話し方をしています。でも,このお嬢さま,実際にはバイオリンよりも武術の方に長けているのです。
菜奈と綾香は見かけがよく似ているのですが,中身はまったく違います。綾香は菜奈の持つ個性にあこがれというかねたましさというか,そんな思いを持っています。菜奈の方は,親に大切にされている体の弱い弟や,綾香をうらやましいと思っているのですが,そんな様子は見せません。母親を恋しく思いながらも,そんなわがままを言ってはいけないのだと必死に自分の気持ちを抑えている菜奈は,決して天下無敵のお嬢さまではないのです。時には,「自分はいらない子かもしれない」と思ってしまうこともあるのです。そんな菜奈の本質に気づいている人は,物語中にはわずかしか出てきません。庄司陽子『生徒諸君!』に出てくるナッキーを思い浮かべてしまいました。
そんな菜奈ですが,持ち前の明るさですてきな友だちを作っていきます。お年寄りでも子どもでも,誰とでも仲良くなれるのは菜奈の良さ。
その存在に救われている人はたくさんいるのですが,本人はそのことには気づいていないようです。
第2巻では,政治家による歴史の改竄という話題が出されます。時の政権を握る権力者によって,都合のよい歴史に塗り替えられないよう,真実を伝えていくということについても触れられています。
大人が読むといろいろと深読みができる物語です。
イラストは『夕凪の街 桜の国』のこうの史代さんです。
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