ROY草子 2007年07月29日
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読書の夏
2007-07-29 Sun 20:57
突入したいんだけど…。
とりあえず,はやみねかおる『都会のトム&ソーヤ5』をゲットしたので読み始めました。
……いや,あいかわらず笑わせてくれます。
上下巻で,1冊の分厚さも半端じゃないけれど,サクサクと読み進められます。
じつーにくだらない(でも,確かにそうだよと納得させられる)パスワード設定。
リストの超絶技巧曲が弾けるのに,むすんでひらいてが弾けない保育士志望のガードマン(?)の受難。
まだ序盤だというのに,上巻の半分以上のページを使っている…。
今日中に上下巻読破できたら拍手ですな♪

こちらは児童書ではありませんが,風野潮『マジカル・ドロップス』は読了しました。
あさのあつこさんの一般書はあまりいただけないと思っており,そのあさのさんが推している一般書だったので,どうかな…と思っていましたが,けっこうよかったですね。
ところどころ主語がはっきりせず,誰がどのように行動したのかわかりにくいところはありましたが,主人公の42歳の主婦,菜穂子の気持ちに共感できるところは多くありました。
ただ,この共感は人を選んでしまうかもしれない…。
平凡な毎日を送っている主婦がドロップによって15歳の体に戻り,もう一度青春をやり直しているうちにどんどん気持ちが若返っていく姿をうらやましいと思う人も多いでしょうし,42歳の菜穂子と共感する人も多いでしょう。
でも,たとえば20代の女性が読んだとき,どこまで共感できるだろうか?もう一度15歳をやり直してみたいと思うだろうか?
職場の20代の女性からはそういう話題はあまり出てこないのです。
それよりも,結婚や育児に希望を持っている。
けれど,ある一定の年齢を超え,様々な経験をしてきた人には,主人公の気持ちがとてもリアルに伝わってくると思います。自分がかつてあきらめてしまった夢をもう一度追いかけたい。平凡な生活の中に幸せがあることに気づく。自分の子どもたちと真剣に向き合い,それぞれの夢を応援していく。15歳をもう一度経験することで,菜穂子はさまざまなことに気づき,変わっていきます。
バンドに関連する独特な用語で分からない部分はありますが,あまり気にせず雰囲気を味わいながら読んでいました。作者のバンドへの愛が十二分に出ていたので。
第1章がとてもよくまとまっていて,この章だけでも物語が成立しているようにも思いました。

さて,自分だったら,このドロップを使うだろうか?
たぶん,使わないでしょうね。
自分だけ15歳に戻っても,周りは戻らない。
わたしは自分の高校時代はとても充実していたと思っているので,もう一度高校時代に戻るのなら,あのメンバーのいる高校時代じゃないと意味がないのです。
菜穂子の場合は,親友を亡くしたことで高校時代をも失ってしまっていますから,この15歳に戻る魔法は必要だったのです。最初は親友が果たせなかった夢を叶えてあげたいという思いが強く出ていましたが,本当は自分自身の夢を叶えていくことが,菜穂子にとって,そして亡くなった親友にとっても大切だったのではないでしょうか。

余談ですが,菜穂子が娘の担任に抗議している場面は痛快でした。あんな教師,いてもらっちゃ困る(笑)。なぜ娘が教師にあのような態度を取るのか,本人とちゃんと向き合わないとね。ああいう教師に子どもはついていきませんって。
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