ROY草子 2007年05月27日
日々思ったことを書き記したり,本の紹介などをしたりしています。
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「その他の作品」
2007-05-27 Sun 10:08
5月5日に更新していたのに,TOPに記載するのを忘れました(爆)。
基本的には,ブログから引っ越しさせただけなので,問題ないか…。とりあえず,何か増えているはずです。

あと,「児童文学作品」に下記の『その角を曲がれば』を追加してあります。書いたらすぐ移しておけば,あとで苦労しないんだよね。
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『その角を曲がれば』 濱野 京子
2007-05-27 Sun 09:46
「わたしらしいって何だろう」自分は自分のことをどれだけわかっているのだろう。自分ですらつかみかねるのに,ましてや人のことなんてどれだけ理解できるというのだろう。

自分の中学生時代を彷彿とさせる物語でした。女の子なら誰でもこの道を通ってきているのではないかとも思いました。

自分のやりたいことが見えず,思っていることを表に出さず,自分をごまかしながら行動する杏。
甘え上手で幼い感じがし,杏を「いちばんの親友」だと思っている美香。
バドミントン部のエースで,美香の面倒をつい見たくなってしまう樹里。
3人は同じクラスで仲良し三人組に見えるけれど,それぞれ微妙なバランスで友だちとなっています。というよりも,友だちを演じているという感じです。
美香は杏を一番大切だと思い,世話焼きの樹里を少々うっとうしいと感じている。
樹里は美香を一番大切だと思い,美香が信頼を寄せる杏に嫉妬している。
杏はどちらとも距離を保ちつつ,本音を出さないで接している。

そんなとき,杏はクラスの中で気になる存在,真由子を見つけます。今まで自分とは縁がないと思っていた真由子。でも,誰よりも近い存在である真由子。
杏が真由子と一緒に行動することで,3人のバランスは崩れ始めます。

友だちって何なのでしょう。席が近い,同じ部活だから友だちとして一緒に行動しなければならないのでしょうか。わたしは中学生の頃,同じ部活の人たちと一緒に行動するのは嫌いでした。行き帰りを何故一緒に行動しなければならないのか。ダラダラ歩きながらいつまでもおしゃべりしている彼女たちが大嫌いでした。
だから,クラスでは同じ部活の子とはほとんど一緒にいませんでした。集団でトイレに行くのも嫌い。
部活の内輪もめなんて日常茶飯事で,いつでも誰かをはじきだしていないと気が済まない人たちにうんざりしながらも,部活を続けていたのは,純粋にバスケットが好きだったから。ただ,そのために部活をしていたのです。
親友なんて言える存在はないのだから,うわべだけで接していればよいのだと中学生のわたしは思っていました。
でも,どこかで親友と呼べる深いつきあいのできる友だちが欲しいとも思っていたのです。
わたしは,真由子や杏に一番近いのかもしれません。でも,バドミントンに夢中になっている部分の樹里の気持ちもわかるのです。

この話に出てくる,
「わたしたちはわたしたちのすべてを伝えることも,知ることもできない。理解することもできない。それでいいのだ,きっと。」
という文が,すべてを物語っていると思います。
わたしはわたしであって,あなたではないからどうやっても完璧に理解することなんてできないのです。一部を伝え合うことはできても,すべては伝えられない。自分でも気づかない自分も存在するから。けれど,少しだけでも知ることができるし,理解しようと努力することはできる。寄りそいたいと思うことはできる。それでいいのではないのでしょうか。
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