ROY草子 2006年08月27日
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久々萬葉集
2006-08-27 Sun 21:52
本当に久しぶりに『萬葉集』を開きました。
母から「この歌,何だっけ?」と聞かれたのです。

書家が書かれた柿本人麻呂の歌だったのですが,ところどころ読めなかったのです。
ヒントは妻の歌と対になっているということ。
あと,出だしは「か○やまの いわ…」となっていること。
相聞か挽歌かなあと思い,調べてみました。

ネットでとりあえず見つけられたので,今度は本で確認。
『萬葉集』は,本によって読み方がまったく違うことがあるからです。
明日香に行って以来だったので,『萬葉集』をどこにしまったのかすっかり忘れてしまったわたし。
とりあえず,昭和35年に出版された別の本を引っ張り出してきました。
その後,ようやく塙書房から昭和47年に出ていた本を発掘(笑)。
やはり,2つの本での表記が異なっていました。
書かれていた歌はこれでした。

鴨山の岩根しまける我をかも知らにと妹が待ちつつあるらむ(巻2・223)

対になっている妻,依羅娘子の歌はこちら。

今日今日と我が待つ君は石川の峡に交じりてありといはずやも(巻2・224)

直に逢はば逢ひかつましじ石川に雲立ち渡れ見つつ偲はむ(巻2・225)

表記が異なっていたのは(巻2・224)です。「峡」→「貝」もしくは「谷」とされていました。
萬葉仮名での表記なので,現在も読み方が判明していない歌はたくさんあります。

この歌は,人麻呂の死に際して詠まれたもの。挽歌です。石見の国(島根県)が舞台となっています。依羅娘子が詠んだ二首のうち(巻2・225)は阿川弘之作『雲の墓標』にも引用されているのだと,母がすぐに言い出しました。
わたしもこの本は読んでいたのですが,当時和歌にはまーったく興味がなかったため,見事にすっとばしてしまっていたようです(汗)。
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