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2012-03-03 Sat 09:53
授業参観でおこなったブックトーク
「見方を変えると…世界が変わる!?」 ・ユージーン・トリビザス『3びきのかわいいオオカミ』(冨山房) ・ジョン・シェスカ『3びきのコブタのほんとうの話』(岩波書店) ・木島始:文,佐藤忠良:絵『木』(福音館書店) ・セーラ・L・トムソン『どこでもない場所』(ほるぷ出版) ・板橋雅弘『パパのしごとはわるものです』(岩崎書店) 『3びきのコブタのほんとうの話』は,オオカミの側の言い分。 『3びきのかわいいオオカミ』はブタとオオカミが入れ替わると…。 『木』は普段何気なく見ている木に対する視点を変えると…。 『どこでもない場所』は不思議な世界。波が寄せる海岸がいつのまにか雪をいただく山に…。 『パパのしごとはわるものです』は,見方を味方に変えてみると…。正義の味方がいるのは,悪者がいるから。 パパは悪役レスラーだけれど,立派な「わるもの」なのです。 |
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2012-02-06 Mon 13:09
八起正道『ぼくのじしんえにっき』読了。…これが,20年以上前に書かれた作品だとは…。
フォア文庫版は,書き下ろしの「つなみ」も収録。 対象は小学校2,3年生になっていますが,大人が読んでも考えさせられます。 地震そのものより,その後起こったパニックを描いた作品。 八起氏の絶版になっている『ふうせんの日』は原発が爆発したあとを描いています。 ふうせんは,爆発事故直後に放射能がどれだけ広まったか調べるもの。 この作品が出版されたのは1992年です。 東日本大震災,原発事故前にこれらの本を読んでいたらどんな感想をもったのだろう…。 |
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2012-01-22 Sun 13:23
昨日,柏の本屋「ハックルベリーブックス」で児童文学作家の濱野京子さんと評論家で『日本児童文学』の編集長である西山利佳さんのトークセッションに参加してきました。
ご本人達曰く「おしゃべり」とのことでしたが,戦争児童文学について,いろいろと考えるところがありました。 昨年9月に大阪で開かれたシンポジウムで今江祥智さんの話を少し聞いたのですが,「戦争児童文学」という括りで書いているのではなく,書いた話の中にたまたま戦争という背景があり,その時代を生きた子どもの姿が書かれているというようなことをおっしゃっていました。 そのようなスタンスの方もいれば,戦争を意識して書いている方もいらっしゃいます。 子どもの頃,教科書には戦争を扱った話がどの学年にも載っていました。おそらく,「平和教育」という意味合いがあったのではないかと思います。でも,今は4年と6年の教科書(教育出版)に載っているだけ。しかも,位置づけは「命の尊さ」もしくは,「願いを受け止める」といったことになっています。背景として「戦争」があるけれど,読む内容は「親の子どもに対する願い,思い」なのです。 では,どこで戦争について子どもたちは学ぶのか。 6年生の社会科では間違いなく扱います。けれど,それだけでよいのだろうか…。 戦争について考える機会は,たいてい夏ごろです。原爆,終戦…。わたしも夏休み前に時間が少しできたところでブックトークをします。でも,沖縄戦,空襲など,本当はいつでも考えることはできるはず。 子どもの頃に教科書に載っていた戦争を扱った話は,「かわいそうなぞう」「かあさんのうた(夜のくすのき)」 「一つの花」「お母さんの木」「川とノリオ」でした。どれも被害者という立場から,戦争の悲惨さ,悲しさを書いているように思います。 けれども,同時に日本は「加害者」であることも忘れてはならないと思うのです。 では,子どもたちはそれをいつ知るのか。 わたしは3年生の時に「かあさんのうた」を読み,原爆のことを知りました。担任の先生は『はだしのゲン』を学級文庫に置いていました。そこから,戦争関連の本を多く読むようになりました。『碑』も4年生の時に読んでいます。 でも,小学校4年生の時に読んだ乙骨淑子『ぴいちゃあしゃん~ある少年兵のたたかい~』で加害者としての立場を知りました。それまで,被害者としての立場からしか戦争を認識していなかったので,これは大きな衝撃でした。6年生で赤木由子『二つの国の物語』を読み,さらに加害者としての日本を意識しました。 けれど,中学生になっても,教科書で読んだのは被害者としての戦争を扱った作品だけでした。 教科書で加害者の側の立場を意識した作品を読んだのは,高校生になってからです。栗原貞子「うましめんかな」と「ヒロシマというとき」が同時に掲載されていたのです。 自分で『ぴいちゃあしゃん』を読んでいなかったら,わたしは高校生まで「日本は戦争の被害者だ」という認識でいたのかもしれません。 その経験があるから,わたしは子どもたちに被害者と加害者の両方の立場を教えます。謝罪するかどうかではなく,わたし達の国はかつてそのような過去を経験してきているのだという事実を伝えます。戦争はどちらか一方が被害者になるのではなく,加害者でもあるのだということ,そうならないためにも,戦争という道は選ぶべきではないことを子どもたちに教えていきたいと思うのです。 |
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2012-01-10 Tue 21:56
子どもたちにお返事を渡しました。みんな目を輝かせて読んでいました。やはり、紙媒体でもらうお返事は、子どもたちにとって何よりも嬉しいことです。お忙しい中、本当にありがとうございました。
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2012-01-09 Mon 21:28
子どもたちの手紙にお返事くださった皆様へ。
お忙しいところ、ありがとうございました。明日、渡します! |
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2011-12-31 Sat 20:43
今年度は,学年全クラスに『ネコとクラリネットふき』の読み聞かせに出かけました。
今回も,クラリネット音を混ぜてみました…といっても,学級によって鍵盤楽器が違うので,クラリネット音にならないクラスもありましたが。 あるクラスはピアノ(教室にピアノがあるのです,ええ。なぜなら,かつて音楽室だったらしいから。),あるクラスは普通のオルガン,あるクラスはなぜかキーボード,しかも音楽室で使うような立派な物!! うちのクラスは昨年度実施しているからいいやと思ったのですが,他のクラスは実施して,自分のクラスだけ実施しないのも…と思い直しました。どのクラスもいい反応!思いっきり笑ってくれました。 そう,このお話は楽しんで聞いてくれなくちゃね。 2回目のはずのうちのクラスも,思いっきり楽しんでくれました。 さすがだよ! 音を入れるところに付箋を貼っておいたのですが,読み終わった時に気づいた子が数名。 目印をつけておかないと,自分でタイミング間違うのよね。 今回もジブリ特集。全曲ジブリに関連する音楽にしました。 ・ナウシカレクイエム ・君をのせて ・さんぽ ・魔女の宅急便のテーマ(タイトル忘れた) ・いつも何度でも ・もののけ姫 ・崖の上のポニョ 時間の関係上,基本的にワンフレーズのみの演奏です。 出だしの音を間違えると,わけがわからなくなるので,コードをメモしておきました。 あとでコードメモを見つけた子たちは「これ,何?F?A?」「暗号?」 いや,暗号なんてものでは…。でも,これは確かに暗号かも(笑)。 いずれにしても,冬休み前日の忙しいなか,4クラス全部で読み聞かせできてよかった! 自分に拍手(笑)。 |
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2011-10-08 Sat 15:55
2週間前は大阪に行きました。先に京都に行き,嵯峨野,広隆寺,東福寺などをまわりました。
常寂光寺には以前も行ったことがあったのに,すっかり忘れていました(汗)。 でも,中に入ったらすぐ思い出した(爆)。 百人一首だよねえ…。 本来の目的は,大阪であったシンポジウムに参加すること。 今江祥智,里中満智子両氏のお話が500円で聞ける! いや,500円じゃなくても,このお二人の話は聞きますが。 令丈ヒロ子,越水利江子,ひこ・田中各氏のお話も聞けて,行った甲斐がありました。 もともとのテーマとはだんだんずれていってしまいましたが,おもしろかった! 気になったのは,作家仲間の集まりのような雰囲気があったこと。 一般に募集をかけていたはずなのですが…。 |
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2011-08-16 Tue 19:31
最近の児童書はシリーズものが多い。あさのあつこ『The MANZAI』は単発で出版され,不登校になった少年の成長がよく描かれていて好きなのだが,続編が出るにつれて魅力を失っていった。なぜだろう?
小学校中学年にはシリーズものが読みやすく人気があるという。確かにそうだ。「マジックツリーハウスシリーズ」は図書室からあっという間に消える。しかし,最近は連載もののように何冊も続いて出版される本が増えた。数年越しで出版すると,読んでいる子どもたちの成長に追い抜かれてしまうのだ。 大人は複数巻にわたる大作でも出版を待てる。子どもほど大きく変化しないから。でも,子どもの成長は大人に比べてとてつもなく早い。物語が完結しないうちに,興味をもたなくなってしまう。 読み手のボーダレス化がますます進んでいる。本のグレードもあってないようなもの。みおちづる『ドラゴニア王国物語』を2日で読み終える4年生もいる。また,児童書を読む大人が増えている。本来の読み手の子どもも変化している。かつて小学生に読まれた本が,今では中学生向けのグレードになっているものもある。書き手の意識も変化している。「子どものため」ではなく「自分のため」に書く人が増えた。荻原規子の作品を読んでいると,児童書なのか一般書なのか判断しかねることがある。YAの区分もよくわからなくなってきた。エンタメ系の作品が増え,ライトノベルも多くある。区切りはどこに? |
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2011-08-07 Sun 17:07
「こどもとあゆむネットワーク」の情報を再び。
震災後,絵本を中心にいろいろな物資を届けたり,お話会を開いたりという活動をしています。 被災地で必要なものはどんどん変わっています。 現在,本はたくさんあるのに,それを並べる本棚が不足しているそうです。 そこで,「本棚プロジェクト」を立ち上げました。 わたしも今年,教室に本棚がなく,どう並べたらよいのか困っていました。 (管理職が配慮してくださったので,助かりましたが。) 長期的な支援が必要な被災地。 こちらの団体は,実際に被災地で御用聞きをし,必要なものを確認してから送っています。 わたしも,できることで協力していきたいと思います。 本棚プロジェクト |
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2011-06-19 Sun 15:06
先日新聞で乙骨淑子さんの名前を見かけた。子どもの頃,『ぴいちゃあしゃん~ある少年兵のたたかい~』という本で知った児童文学作家だ。『ぴいちゃあしゃん』という不思議な響きのタイトルに惹かれて手を伸ばしたことを覚えている。その時は副題のことを考えていなかったのだが,実際に読み始めてみると,その副題のもつ意味の重さを実感させられた。
「もう一度読みたい」と思い,本を取り寄せたところ,当時自分が読んだ理論社の愛蔵版シリーズではなく,全集の1冊となっていた。そこには,あの副題はない。「記憶違いかな」と思い,ネットで検索してみたら,最初は確かに副題付きだったようだ。全集に入れる際に,あの副題は消えてしまったのか…。この作品は,副題があることでより主題が明確になってくると思うのだが。 もう1冊読んだ覚えがあるのは『ピラミッド帽子よ,さようなら』である。理論社の大長編シリーズに入っていたので,間違いなく読んでいるはずなのだが,今回入手した物となぜかラストが違っている気がするのだ。この作品は乙骨淑子さんの遺作で未完であることに先日気づいたのだが,では,自分が子どもの頃に読んだ結末は何だったのか…?自分の記憶違いなのだろうか。 いずれにしても,乙骨淑子さんの作品は生と死について真っ向から向き合って描かれているように思う。背景が違っていても,常に視点は同じだったのかもしれない。出版された当時の形でもう一度読んでみたい作品である。 |